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予選大苦戦だった南米王者ウルグアイ。“死の組”突破のカギは強力2トップ活かすゲームメーカー

text by 藤坂ガルシア千鶴 photo by Kenzaburo Matsuoka

必要なゲームメーカー

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スアレス、カバーニを生かせるか【写真:松岡健三郎】

 チームの問題点は、中盤でパスワークを整えながら攻撃の起点となる選手が定着していないこと。サイドアタックからクロスを上げる単調な攻撃だけに頼るのではなく、前線で待ち構える選手たちがマーカーの裏をとって飛び込めるスペースを作るゲームメーカーの存在が必要と思われる。

 ヨルダンとのプレーオフで、タバレス監督は天賦のゲームメーカーであるロデイロを起用し、相手陣内で多彩な展開を見せた。このままロデイロが定着すれば、スアレスとカバーニの2トップもより一層その意外性と得点力を活かすことができるだろう。

 1950年に開催されたワールドカップでは、決勝でホスト国ブラジル相手に逆転勝利をおさめ、「マラカナッソ」(マラカナン・スタジアムの奇跡)を起こしたウルグアイ。

 今回も国民はマラカナッソの再現に期待しているが、ルガーノは「50年の亡霊に憑りつかれないよう、1試合ずつ勝つことだけを考える」と慎重な態度を見せる。現実的な目標はやはり、前回の南アフリカ大会同様、準決勝進出だろう。


担当記者による分析
目標:ベスト4
ノルマ:ベスト16

【了】

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