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マンU快勝も香川は欠場、次戦にも復帰か。FWの駒不足に指揮官はウェルベックへ期待

text by 藤井重隆 By Shigetaka Fujii photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

ヤングと香川の共通点

 結果、今回の試合で休ませた選手は40歳のMFギグス、18歳のヤヌザイ、前回の試合で股関節を負傷したイングランド代表FWルーニーのみにとどまった。今季リーグ戦16試合を終えて8位に低迷し、欧州リーグ出場権の5位も遠のいているモイーズ監督の意地が先発メンバーからも垣間見えた。

 この日は悪天候が前半のパフォーマンスに響き、大雨が雹(ひょう)に変わると試合が29分に中断。前半はどっちつかずの試合となったが、後半17分にイングランド代表MFヤングが公式戦36試合ぶりとなるゴールで均衡を破った。ヤングは同33分にもDFエブラのゴールをお膳立てし、マンオブザマッチに選出された。

 左MFを務めるヤングは、香川がトップ下でプレーできない時にポジションを争う選手。試合後、ユナイテッドで1999年に伝説の3冠を達成した元イングランド代表FWのアンディ・コール解説者が今季不調のヤングについて香川にも通ずるようなコメントで次のように評している。

「ユナイテッドに移籍したばかりの頃は調子が良かったけど、怪我で離脱してからは、自信がなくなり、調子が落ちていた。今後は定位置確保がプレーに安定性をもたらすカギとなる。今日のゴールで自信をつけただろうし、調子は再び良くなるだろう」

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