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かつては欧州・世界を制し、タレントも豊富だが――。フランス代表は“強豪”と呼べるのか?

text by 小川由紀子 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

国民を惹きつけておくためには勝利しかない

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ジルーはアーセナルでの好調を代表で見せられるか【写真:Kazhito Yamada / Kaz Photography】

 決定力、という点については必ずしも高い方ではなく、主砲のベンゼマもきついマークにあって前線に孤立させられると、まったく活躍できずに終わる、というケースが国際トーナメントでは特によく見られる。

 ウクライナ戦でのスコアラーもベンゼマ以外の2点はセンターバックのサコによるもので、アーセナルでは今季好調なジルーも、代表ではもうワンクリック足りない、という印象は否めない。

 プレーオフでようやく手応えを得た現チームのベスト布陣を、熟成させていく時間はそう長くない。来年、レ・ブルーの初試合は3月5日のオランダ戦だが、強豪と交える好機を生かして、このチームの経験値を少しでも上げていくことが、本戦までに必要となる。

 フランス国民の愛情は冷めやすい。彼らの愛をつなぎとめておくためには、いつも魅力的でいなければならない。すなわち、勝ち続けること。

「常勝」というプレッシャーが逆に気持ちよく感じられるくらいの状態までもっていくことができれば、目標達成も、不可能ではない。


代表番ドミニク・セベラック記者(パリジャン紙)による分析
目標:ベスト4
ノルマ:ベスト16

【了】

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