抜けなかった「中途半端」感
DFとしては絶対的な高さがなく鉄壁の守備力を誇るわけではない。またサイドバック・サイドハーフとしても長友や酒井高徳らのようなダイナミックさに欠けた。彼がケルンで中途半端さから抜け出せなかったように、ザックジャパンでも同じような「宙ぶらりん」な印象が強かった。
Jリーグではコンスタントな活躍をし、2013年の東アジア杯では再び招集された。だが、これは国内組中心で臨んだため。その後の欧州遠征ではメンバーに槙野の名はなかった。まだ可能性は残されてはいるが、ブラジルW杯のメンバー入りは、槙野にとってかなり厳しい戦いになる。
この2011年3～6月の時期に、彼がもう少し自分の長所を明確に打ち出し、それがチームのプラスになるということを実証できていれば、その後の運命も違っていたかもしれない。
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