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目指すはリオ五輪。なでしこリーグでもプレーした選手がラグビーへ転向

text by 編集部

目指すはリオ五輪。なでしこリーグでもプレーした選手がラグビーへ転向
吉備国際大学公式ホームページより

 吉備国際大学女子サッカー部をご存知だろうか。今年の全日本大学女子サッカー選手権大会(インカレ)で初優勝を飾った岡山県の成長著しいチームだ。2013年には大学生のチームながらなでしこリーグに昇格し、今シーズン2年目を迎える。なでしこリーグでは、FC吉備国際大学Charmeと登録されている。

 チームのHPには今年卒業する選手たちの進路が発表されているのだが、その中に変わった道に進む人物がいる。小笹知美という選手だ。卒業後はラグビーに転向し、日本代表入りを目指すというのだ。

 2016年のリオデジャネイロ五輪で、7人制ラグビーが正式種目として採用されることになった。日本スポーツ振興センターは新たな人材発掘のため「ナショナルタレント発掘・育成プロジェクト」を実施。

 身長170センチ以上、50メートル走6秒台という条件の中、元々171センチの小笹は見事にクリア。その後様々なテストを突破、ラグビー適性ありと判断され、第1弾合格者に選ばれたのだった。

 卒業後は、横浜市戸塚区のTKM(戸塚共立メディカルラグビーフットボールクラブ)というチームに所属し、ラグビー日本代表入りを目指すという。

 サッカーとラグビーは元々ひとつの競技だったが、1863年にロンドンでフットボール協会(FA)が統一ルールを作った。このルールには手の使用の禁止し足主体のプレーを採用、今日のサッカーに発展した。これに対し1871年に結成されたラグビーユニオンは手の使用をプレーの主体とする統一ルールを作る。これによってサッカーとラグビーは完全に分化された。分化から143年、新たに五輪種目となる7人制ラグビーで、サッカー出身の選手がトライを決める日も近い!?

【了】

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