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香川真司 10年前

指揮官の一貫性なき選手起用が招いたマンUの低迷。“浅はかさ”の犠牲になった香川が立ち向かうプロ生活最大のサバイバル

シリーズ:フットボール母国の神髄 text by 森昌利 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

香川が挑むサバイバル

指揮官の一貫性なき選手起用が招いたマンUの低迷。“浅はかさ”の犠牲になった香川が立ち向かうプロ生活最大のサバイバル
香川真司のプロ生活最大のサバイバルはまさに佳境を迎えようとしている【写真:Kazhito Yamada / Kaz Photography】

 その反面、モイーズ監督が忘れてはならないのは、この試合でファン・ペルシー、ルーニー、マタがそろい踏みして負けたという事実だろう。

 普通に考えれば、メンバーチェンジも含め、なにかしらの変化、てこ入れは必要だ。そのてこ入れのオプションとして浮上するためには、香川がトレーニング場でフィットした自分をアピールし、モイーズ監督に食いついていくしかない。

 残りもわずかに3ヵ月半となり、ブラジルがぼんやりと見えてきた今、香川真司のマンチェスター・ユナイテッドにおけるサバイバル、いや、プロ生活最大のサバイバルはまさに佳境を迎えようとしている。

 結果が欲しくて焦った監督に、2月に入った途端に“ベンチ外”という厳しい仕打ちを受け、日本代表MFがここからどんな巻き返しを図るのか。

 香川を取材してきた身としては、ここはただじっと見守ることしかできないのがもどかしい極みだが、ドイツであっと言う間にトップに登り詰めた日本のNO.10の強運を信じて、今季中の華々しい活躍を望むだけである。

【了】

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