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本田圭佑 10年前

怒りでロッカーへ直行、本田の態度に伊記者が苦言。セードルフ監督は巧みなマネジメントで非難集中を防ぐ

ボローニャ戦でパフォーマンスの良くなかった本田圭佑。交代の際にはブーイングを浴びせられたが、それに怒りをあらわにし、ロッカールームへ直行してしまった。現地記者は苦言を呈したが、セードルフ監督は擁護した。

text by 編集部 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

「もう少し彼自身のプレーを反省すべきだった」

怒りでロッカーへ直行、本田の態度に伊記者が苦言。セードルフ監督は巧みなマネジメントで非難集中を防ぐ
ACミランMF本田圭佑【写真:Kazhito Yamada / Kaz Photography】

 ACミランMF本田圭佑が右攻撃的MFで先発し、精彩を欠いたまま後半21分で途中交代となったが、その際、ロッカールームに直行したことがイタリアで物議を醸している。ミランの専門チャンネル「Milannews.it」のピエトロ・マッザーラ記者は14日22時23時に配信した記事で、こう報じている。

 記事は「本田交代 スタジアムはブーイングに包まれた。彼は暗い顔だった」というタイトルだった。

 内容はこうだ。

「本田圭佑はジャンパオロ・パッツィーニと交代すると、サン・シーロ・スタジアムの全員が本田にブーイングを浴びせた。日本人司令塔は交代とブーイングに怒りをあらわにし、ロッカールームに直接行ってしまった。いい態度ではない。もう少し彼自身のプレーを反省すべきだった」

 背番号10が交代直後にロッカールームに下がってしまった本田を非難していたが、しばらくすると本田はロッカールームからベンチに戻ったので、記事の内容も変更された。

「日本人司令塔は交代とブーイングに怒りをあらわにし、ともかくベンチに留まった。チーム関係者は『本田は直接ロッカールームに行ってしまったが、セードルフ監督に呼び戻された』と話している」

 交代直後にロッカールームに向かった理由は定かではない。それは本当に途中交代に対する怒りか、自らの不甲斐ないプレーに対する憤りなのか。負傷のケアなども可能性もある。

 だが、本拠地のサポーターからブーイングを浴びせられた後の姿としてはカルチョの世界のメディアからは不適切と映ったことも間違いない。記事通りにセードルフ監督が本田を呼び戻したのなら、不発の選手に対する更なる批判を避けるという意味においても、その行動は実に適切だった。

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