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2014補強診断 10年前

松本山雅、2014補強診断。プレーオフ進出が見えた充実の選手層、狙うは史上最速でのJ1昇格

text by 編集部 photo by Kenzaburo Matsuoka

補強面と総合力それぞれの診断結果

松本山雅、2014補強診断。プレーオフ進出が見えた充実の選手層、狙うは史上最速でのJ1昇格
松本山雅FC・2014シーズン 予想フォーメーション

補強診断 A-
船山と岩上を慰留に成功し、実力者の補強にも余念なし

 今オフには船山の移籍も噂されたが、慰留に成功。チームの中心に君臨するエースの残留は、何よりも大きい“補強”と言っていい。加えて、昨季後半戦の快進撃に多大な貢献を果たした岩上を完全移籍で獲得した。両足の強烈かつ正確なキックとロングスローを駆使してセットプレーをリーグ屈指の武器に昇華させてくれる存在であり、今季も対戦相手を震え上がらせるだろう。

 また、地元出身の田中、昨季16得点のサビア、長崎の躍進を支えた岩間と、新戦力も実力者揃い。特に田中には精神的支柱としての期待も懸かる。彼らの力が現在のチームとうまく融合すれば、クオリティー面でもリーグ上位クラスに達することができるはずだ。

総合力診断 B-
史上最速昇格もあり得る。反町監督の手腕に期待

 充実の陣容を手に入れ、J1昇格は現実的な目標になっている。昨季のベースをしっかり維持した上で新戦力を組み込むことがカギになるが、経験豊富な反町監督であればそういった心配は無用だろう。対戦相手からすると運動量を土台にした戦い方は分かっていても対応が難しい部分もあり、いざとなればセットプレーという切り札を持っていることも、マッチレースとなった際には効いてくる。自動昇格は難しいかもしれないが、有力なJ1昇格プレーオフ進出候補と言えるだろう。

【了】

松本山雅劇場

『松本山雅劇場 松田直樹がいたシーズン』
定価1680円

プロローグ 松田直樹、松本山雅と邂逅す
第1幕 映画『クラシコ』の後日談
第2幕 アルウィンを巡る物語
第3幕 それぞれが目指すもの
第4幕 あるフットボーラーの引退
第5幕 野津田で明らかになったこと
第6幕 オレたちと、この街と、どこまでも
第7幕 最南端からの生還
第8幕 ジャイアントキリング、再び
第9幕 北信越リーグの記憶
第10幕 クラブと共に生きる、ということ
第11幕 「遥かなる頂」を目指して
第12幕 新たな物語のはじまり
第13幕 松田直樹という生き方(『フットボールサミット第2回』掲載インタビュー)
エピローグ 「サッカー、楽しもうぜ!」
あとがき 「40番目のJクラブ」へのエール

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