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元マンU主将キーン、古巣を猛烈批判も監督は擁護「モイーズは質の低い選手たちにショックを受けている」

CLベスト16で敗れたマンチェスター・ユナイテッド。試合を解説していたクラブの元主将のロイ・キーンは痛烈な批判を繰り返した。そのほとんどが「危機感ない」「質が低い」といった選手たちに向けられたもので、監督への責任を問うものはなかった。

text by 藤井重隆 By Shigetaka Fujii photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography , Marc Morris / Kaz Photography

数的優位の中、2失点を喫す

元マンU主将キーン、古巣を猛烈批判も監督は擁護「モイーズは質の低い選手たちにショックを受けている」
香川真司は2点を追う後半16分からトップ下で途中出場【写真:Kazhito Yamada / Kaz Photography】

 マンチェスター・ユナイテッドは25日、チャンピオンズリーグ(CL)16強第1戦でオリンピアコス(ギリシャ)と敵地で対戦し、0-2で敗れた。香川真司は2点を追う後半16分からトップ下で途中出場し、7試合ぶりに公式戦でプレーしたが、低調なチームと共に特に見せ場を作れずに終わった。

 今回も4-2-3-1の布陣で臨んだユナイテッドは、ファン・ペルシーをワントップ、ルーニーをトップ下、ヤングを左、バレンシアを右MFに置いて臨んだ。これまで公式戦4試合連続で出場していたマタは、今季序盤にチェルシーでCLの試合でプレーしたため、出場資格がなかった。

 ユナイテッドは前半38分、相手GKのスローからペレス、ドミンゲス、キャンベルへと簡単に展開され、クロスのこぼれ球がエリア外中央に流れると、マニアティスの放ったミドルシュートをドミンゲスが触って方向が変わり、ゴール左隅に決まった。守備7人に対して5人で崩された失点となった。

 後半9分にも、ユナイテッドは右サイドでパスコースが無くなり、MFクレバリーがボールを失うと、ボールを拾ったマニアティスが前線中央に張っていたFWオライタンに縦パス。

 落とされたボールをキャンベルが拾い、MFキャリックがワンタッチで振り切られると、25メートルのミドルシュートがゴール左隅に決まった。同場面でもユナイテッドは6対4という数的優位で失点した。

 今季ギリシャ1部リーグで26試合中24勝と、2位との勝ち点差20で首位を独走しているオリンピアコス。対照的に、ユナイテッドはプレミアリーグで27試合中13勝のみと、来季CL出場権獲得圏内の4位にいるリバプールとの勝ち点差が11となっており、暫定6位に低迷するチームとの実力差が明白に表れた格好となった。

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