【宮本×オシム】W杯どう戦うべきか?「日本はターゲット、評価高い。対戦国を過小評価するな」

宮本恒靖とイビチャ・オシム。日本と世界のサッカー文化を、独自の視点で研究し、その成長のヒントを探し続けてきた二人が、W杯を控えた日本代表について語る。

2014年02月28日(Fri)16時59分配信

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「ようやく日本らしいサッカーができるようになった」

【宮本×オシム】W杯どう戦うべきか?「日本はターゲット、評価高い。対戦国を過小評価するな」
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宮本:まず日本代表についてお伺いします。日本はW杯でコートジボワール、ギリシャ、コロンビアと対戦しますが、どのように戦えば良いと思いますか?

オシム:まず、全てのチームを個人・総合で評価することだ。何より大事なのは過小評価しないこと。相手の実力を素直に認めることは簡単なことではない。しかも、それが地理的に離れた、身近でない国の場合は特にそうだ。

 名前を聞いてもすぐにイメージが湧かない場合は、強敵と見なさずいい加減な調査で終わる。あるいは日本の場合、経済的に豊かだから、その尺度で評価する習慣が一般国民の間にもある。貧乏だ、あるいは国が小さい。そうすると、大したことはないのではと思いたくなる。それはとても危険な発想だ。そういう相手こそ警戒しなければならない。

 実際の試合では、あらゆることが原因でサプライズが起こる。豊かな国が貧しい国に負けるのはしょっちゅうだ。貧しい国はそこで自分自身を表現しようとする。日本は総合的に、自分が世界でどんな位置にあるか考えるべきだ。

 他国がどんな目で日本を見ているか。日本は彼らにとってターゲットである。日本はようやく日本らしいやり方で、サッカーを始めるようになった。技術や様々な特徴を持っている。それを活かすサッカーだ。

 最近のヨーロッパでの試合は嬉しいサプライズだった。ベルギーもオランダも、簡単な相手ではない。両試合で良い戦いをしたので、日本に対するイメージは変わった。ブラジルに勝っていればもっと変わっただろうが、ベルギーに勝ったのは大きな影響がある。常に強敵を倒したチームが強い印象を与えるのだ。

 日本に対する見方は、非常にシリアスなものになった。サッカーは常に変化しているが、最近の大きな変化は日本に対する評価だ。ヨーロッパでプレーする選手も増えてきた。日本と日本人への評価はどんどん高くなっている。それらの指標を、今回は活用するべきだ。

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