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ブンデス日本人選手、第24節現地採点を振り返る。岡崎と細貝に感じる、根性とは別のサッカーに対する飽くなき渇望

ブンデスリーガには多くの日本人選手がいる。彼らが現地でどのような評価を受けているのか。先日行われた第24節の「Kicker」「Bild」の両誌の採点から読み解いていく。

text by 本田千尋 photo by Ryota Harada

「FWが自陣のペナルティエリアでスライディングタックルをすると…」

ブンデスリーガ第24節日本人選手採点

Kicker誌(2014年3月10日付)
岡崎慎司「4」細貝萌「3」清武弘嗣「2.5」酒井宏樹「3.5」

Bild誌(2014年3月10日付)
岡崎慎司「4」細貝萌「3」清武弘嗣「4」酒井宏樹「3」
(長谷部誠、内田篤人、乾貴士、酒井高徳については試合出場なし)

「Wenn Sturmer in eigenen Strafraum gratschen, geht’s meistens nicht gut aus…」(2014年3月10日付Bild誌)
「FWが自陣のペナルティエリアでスライディングタックルをすると、たいてい、ろくなことにならない…」

ブンデス日本人選手、第24節現地採点を振り返る。岡崎と細貝に感じる、根性とは別のサッカーに対する飽くなき渇望
細貝萌は両誌ともに「3」【写真:原田亮太】

 2014年3月9日、ブンデスリーガ第24節、直近の2試合で難敵シャルケ、レバークーゼンを相手にアウェイの地で1勝1分という好成績を残した岡崎慎司所属のマインツは、同じくここ2試合で1勝1分の成績を挙げている細貝萌所属のヘルタ・ベルリンをホームに迎え撃った。前節を終えての順位はマインツが6位、ヘルタが8位である。

 両選手とも5日の日本での親善試合を終え、ドイツに戻って直ぐの試合で先発出場をしているところに、所属先の監督からの信頼をいかに勝ち得ているかが良く解る。

 1-1のドローに終わったこの試合で、Kicker、Bild両誌とも岡崎に「4」、細貝に「3」という点数を付与した。

 前半戦は一進一退の攻防が続いた。前線で体を張る岡崎へ向けて、ときおりマインツはロングボールを入れるが、ラングカンプが無難に処理し続ける。細貝はコーチングを交えながら、最終ラインからボールを受けてアラギに縦パスを入れ、右サイドのヌジェングにボールを叩き、攻撃を組み立てていく。

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