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トッテナム“希望の光”エリクセン。苦難を乗り越えた若きスターは“130億円男”ベイルの穴を埋めることができるか?

text by 海老沢純一 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography , Junichi Ebisawa

より高見を目指す意欲。世界に名を轟かせる活躍に期待

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10代の頃のエリクセン【写真:海老沢純一】

 エリクセンはウェスト・ブロム戦の後、英メディアに対して「今はスパーズでのプレーを楽しんでいるし満足している。しかし、私には夢と秘密の計画がある。今はまだ私の頭の中に留めておくけどね」と、より高見を目指す意欲を語っている。

 スパーズファンの方々にとっては当然嬉しいニュースではないだろう。しかし、このエリクセンが世界中の注目の的となる時こそ、スパーズはベイルの存在を忘れ、ベイルでも果たせなかったクラブ初のプレミアリーグ優勝を現実的な目標と捉える事が出来るはずだ。

 10代だった頃のエリクセンを知る者にとって、22歳ながら広がりつつある額の幅は少々残念ではある。それでも前途有望だった若者が紆余曲折を経てステップを上げていく姿は嬉しいものだ。

 デンマーク代表は欧州予選で敗退してしまったため、ブラジルW杯でその姿を観ることは出来ないが、新しい環境に加えて苦難続きだったシーズンの疲れをしっかりと癒してほしい。そして、来シーズンは世界中にその名を轟かせるような活躍に期待したい。

【了】

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