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香川真司 10年前

「問題はモイーズだけでない」。マンU快勝も、現地はファーガソンとオーナーを痛烈批判。「不振の責任背負うべき」

モイーズ監督が解任され、ギグスが暫定的に指揮を執ったマンチェスター・ユナイテッド。26日の試合では4-0と快勝したが、現地からは思わぬ反応だ。勝利を称賛するというよりも、ファーガソン氏そしてオーナーへの痛烈な批判だ。

text by 藤井重隆 By Shigetaka Fujii photo by Ryota Harada

「問題がデイビッド・モイーズだけではなかったことを表していた」

 26日に行われたプレミアリーグ第35節で、マンチェスター・ユナイテッドはホームでノリッチに4-0で快勝した。香川は公式戦8戦連続の出場となり、4-4-2の左MFで先発し、後半20分までプレーした。

香川/ユナイテッドの現地評は以下の通り――。

スカイスポーツ(テレビ局)=7点(及第点):(相手に)問題を与えた。

チームスタッツ:マンチェスターU-ノリッチ
シュート数:25-9
ボール支配率:61%-39%
パス数:640-390

マンオブザマッチ=ルーニー

「ユナイテッドとギグスは4連勝でシーズンを締めくくれるか?」と残り少ないプレミアリーグで王者として意地を見せられるかどうか、期待を込めた寸評だった。

ユーロスポーツ(テレビ局)=6点(平均点)

マンオブザマッチ=マタ

「ユナイテッドのパフォーマンスが意味したのは、問題がデイビッド・モイーズだけではなかったことを表していた。自信を付けた反面、攻撃はたびたび停滞し、中盤はやはり人員不足だった。

 戦術的にはこれまで実力以下だったチームによる基本的な取り組み方だった。モイーズではなく、アレックス・ファーガソンとグレイザー家こそが、今季不振の責任を背負うに値する」

 ユーロスポーツの寸評は、今季のユナイテッドの問題がモイーズの手腕だけではないことを示唆している。人材不足はファーガソン体制から起こっていたことであり、それが今季顕在化した。この寸評はユナイテッドの負の遺産はファーガソンとオーナーによるものとして批判していると言える。

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