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マンU惨敗、攻撃が低調だった要因とは?“モイーズ流”を復活させた“クロスマシーン”ヤング

text by 海老沢純一 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography , Asuka Kudo / Football Channel

ブラウン&オシェイ。ギグスを現実に引き戻したかつての盟友

ライアン・ギグス
ライアン・ギグス監督【写真:Kazhito Yamada / Kaz Photography】

 さらに、ギグス暫定監督にとって追い打ちとなったのは、かつての盟友の存在だった。07-08シーズン、ともにビッグイアーを勝ち取ったウェズ・ブラウンとジョン・オシェイだ。

 ともにユナイテッドのアカデミー出身のブラウンとオシェイ。ブラウンは、97-98シーズンにデビューし、10-11シーズンを最後に退団するまでリーグ戦通算232試合に出場。

 オシェイは、99-00シーズンにリーグカップでデビューすると、ブラウンと同じく10-11シーズンを最後に退団するまでリーグ戦通算257試合に出場した。

 ブラウンはパフォーマンス・スコアで両チームトップの46点を記録し、オシェイも次いで45点を記録した。さらに、スカイ・スポーツの採点ではともに7点(トップは得点を上げたセバスティアン・ラーションの8点)。ファン採点ではブラウンが両チーム最高の7.5点を記録した。

 来シーズン以降の正監督就任を期待する声も高まる中で行われたギグス体制による2戦目は、かつて苦楽をともにしたCBコンビによって現実に引き戻されたのだ。

 現地メディアでは、現在オランダ代表を率いるルイ・ファン・ハール監督の就任が近々発表されると連日報じられていることからも、ギグスの正監督就任の可能性はそもそも無かったのかも知れない。

 しかし、次の試合は6日のハル・シティ戦。わずか中2日でやってくるのだ。来シーズンの新監督に出来る限り良い状態で引き継ぐためにも、さらには先の将来にライアン・ギグス監督が誕生するためにも、残り2戦で希望の膨らむような戦いを見せてほしい。

【了】

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