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突如崩れたリヴァプール、得失点差意識か。不利なデータ覆したマンC、優勝争いは俄然有利に

text by 海老沢純一 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

チームの底力を見せたシティ。過去の成績を覆す

 そのシティは、3日の試合で難敵エヴァートンを3-2で撃破した。

 ロス・バークリーの華麗なミドルによって前半11分にビハインドを背負いながらも、その11分後には同点。しかし、その同点弾を決めたセルヒオ・アグエロが負傷で交代を余儀なくされた上、エヴァートンにボールを支配された。

 それでも、エディン・ゼコによる前半終了間際の43分の逆転弾と後半開始早々3分の2得点は、やはりチームとしての強さが際立っていた。

 その後、後半20分にはロメル・ルカクの得点で1点差に詰め寄られるも、終盤に見せた1点を守り切る決意とチーム一丸となった守備には、チームの底力を感じた。

 スタッツを見てみると、ポゼッション率でもパス成功率でもシティはエヴァートンを下回った。さらに、パス成功本数でもエヴァートンの589本に対して390本。パフォーマンス・スコアではエヴァートンの327点に対して179点だった。

 ただ、これだけ相手を下回っていてもシュート本数ではエヴァートンの9本に対して18本と倍の数字を残していたのだ。

 試合前には過去の対戦成績がクローズアップされるものであり、シティが不利とあれば尚更だ。しかし、監督も違ければ選手も違う。過去の成績など意味をなさないことを証明した。

 さらに、このシティの勝利によって、翌日に試合を控えていたチェルシーの優勝の可能性は限りなく低くなっていた。

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