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「ファンが切望する復活の希望」。現地記者がマンUの若手トリオを絶賛。ギグスの起用法にも賛辞

text by 藤井重隆 By Shigetaka Fujii photo by Asuka Kudo / Football Channel

「若手選手にチャンスを与えるのはユナイテッドのやり方だ」

 一方、ギグスは監督として試合後のインタビューで次のように述べた。

「(後任監督について)私は何も聞かされていないし、私はただ自分の仕事を全うするだけ。私はそれに満足だし、日曜日まで上手くやるつもりだ。

 エド・ウッドワード(代表取締役)と数日間話していないし、土曜日からは何も変わっていない。メディアは何かが起こることに期待しているが、私はただピッチ内外でクラブのために最善を尽くすことに集中している。日曜の最終節の後に何が起こるか待つだけだ。次期監督は数日中に決まるかもしれないし、数週間かかるかもしれない。

 私が暫定監督に就任した時、チーム内に刺激を取り戻させたいと言ったし、長いシーズンを過ごしたファンを喜ばせたかった。今夜はそれを少し見せられたと思う。上手くいかない時間帯もあったが、3人の若手が見せた攻撃は素晴らしかった。

 ウィルソンは過去2日間、トップチームで練習したが、同レベルでプレーしていたし、それはローレンスも同じだった。我々は土曜日の敗北から立ち直りたかったし、若手にチャンスを与えたが、彼らは期待を裏切らなかった。若手選手にチャンスを与えるのはユナイテッドのやり方だ。

 ウィルソンはただのストライカーではなく万能型の選手だし、刺激的な選手だ。常に学ぼうとする姿勢がある。彼やローレンスはみな8歳ぐらいからこのクラブでプレーしているし、チームに長く在籍する若手がいることは素晴らしい。

 ヴィディッチは我々にとって素晴らしい選手、素晴らしいDFであり続けた。彼は我々と共に大きな成功を分かち合ってきたし、それは彼にとっても大きな瞬間だった。彼には我々の賛辞と共に去ってもらうし、彼の成功を願っている。

 自分の去就についても考え込んだりはしていない。私の状況はファーディナンドやエブラと同じだ。彼らがもう若くないと思われるかもしれないが、彼らは続けたければ続けるし、去りたければ去るだろう。いずれにせよ新選手は必ず来る訳で、我々3人の去就も今後2週間で決着すると思う」

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