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長友佑都 10年前

相次ぐベテランの退団。リーダー不在のインテル、長友に求められるキャプテンとしての資質

サネッティやサムエル、ミリートのみならずカンビアッソまで退団が決まったインテル。来季は新しいチームとしてスタートすることになるが、リーダー不在という不安要素がある。今季、長友はキャプテンマークを巻いた。正式なキャプテン就任は難しいだろうが、キャプテンのようなリーダーシップを発揮できる資質が求められる。

text by 神尾光臣 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

退団する選手たちが出場した最終節

 セリエA最終節、インテルはアウェーでキエーボと対戦したが、ベンチ入りした長友は出場しなかった。

相次ぐベテランの退団。リーダー不在のインテル、長友に求められるキャプテンとしての資質
「出場機会に恵まれない中、これまで練習で貢献してくれた選手に出場機会を与える場としたかった」と監督は語る【写真:Kazhito Yamada / Kaz Photography】

 前節のラツィオ戦の結果5位が確定し完全な消化試合となったため、コバチッチ以外全てのメンバーを入れ替えて闘った。GKハンダノビッチに至ってはベンチ入りもせず。「出場機会に恵まれない中、これまで練習で貢献してくれた選手に出場機会を与える場としたかった」と監督は語った。

 前節はホームでラストゲームとなるサネッティの現役引退セレモニーが行われたが、この試合では彼の他に、ミリートとサムエルも退団決定。さらにカンビアッソも契約延長をしないことが、アウシリオSDから発表された。

 このうち、サムエルを除きサネッティ、ミリート、カンビアッソがフル出場。残念ながらキエーボに逆転を許しラストゲームは飾れなかったが、彼らの去り際にはアウェーのインテルサポーターのみならず、キエーボのファンからも暖かい拍手が寄せられていた。

 さてこの日、アップを命じられることもなく試合を終えた長友だったが、ちょっとした“見せ場”があった。試合後にベンチから出てインテルサポーターへの挨拶へと向かい、またベンチ入りをしていた他のメンバーにも出て行くよう促していた。

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