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“バイバイ、イングランド”。難敵撃破のイタリア、現地は絶賛。「内容は優勝した2006年よりも上」

W杯初戦でイングランドを倒したイタリア。現地メディアは高い評価を与え、OBも試合内容に賛辞を贈った。

text by 神尾光臣 photo by Getty Images

「ここまで出場したチームの中で、一番納得いく内容を見せていた」

“E’SUBITO GRAND’ITALIA: BYE BYE INGHITELLA ”

「早くも偉大なイタリア、イングランドよバイバイ」

 14日のイングランド戦から一夜明け、ガゼッタ・デッロ・スポルトの1面に登った見出しである。イタリア人らしく「チャオ(Ciao)」を使わず、わざわざ「バイバイ」といったところにイングランド相手だったいうことが強調されているが、ポイントは「早くも偉大な」という評価だろう。

 伝統的にスロースターター。今回もテストマッチでは不調が叫ばれていただけに、イタリアが初戦にして見事な結果と納得の内容を見せたことは、メディアにとっても嬉しいサプライズだったに違いない。

「イタリア、OH YES! イングランド相手に偉大な勝利(コリエレ・デッロ・スポルト)」
「質のイタリア、イングランドを倒した決定的な要因は良い足首(コリエレ・デッラ・セーラ)」

 地元紙はどこも高評価だった。いや昨日の試合内容では、いくら批判的な報道姿勢をとるメディアでも褒めないわけにはいかなかっただろう。

「集団として見せたサッカーの内容は、優勝した2006年のときよりも上。優勝は難しいだろうが、少なくともここまで出場したチームの中で、一番納得いく内容をイタリア代表が見せていたことは確かだ」

 普段辛口の厳しい批評で知られるベテランのジャーナリスト、マリオ・スコンチェルティ氏は、コリエレ・デッラ・セーラにこのような賛辞を寄せていた。

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