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“ミネイロンの悲劇”は免れたブラジル。難敵チリをPK戦で下すも、6度目Vへ最大の課題は「ネイマール依存症」

text by 下薗昌記 photo by Getty Images

自国開催の重圧、ダニエウ・アウベスの不調、そしてネイマール依存症

“ミネイロンの悲劇”は免れたブラジル。難敵チリをPK戦で下すも、6度目Vへ最大の課題は「ネイマール依存症」
ホルヘ・サンパオリ監督【写真:Getty Images】

 4年前の7月2日に行われた南アフリカ大会の準々決勝オランダ戦では戦犯の一人として糾弾された守護神は、PK2本を止める大活躍。チリ5人目のキッカー、ハラのキックもポストに嫌われ、ブラジルは辛うじてベスト8進出を勝ち取った。

 ジュリオ・セーザルの劇的なセーブと試合後に見せたネイマールの涙も相まって劇的な勝利を飾ったかに見えるブラジル。ただエクサ(6回目)に向けて、現状の戦いでは厳しいと言わざるをえないだろう。

 王国と互角以上に渡りあったチリの指揮官はブラジルの優勝の可能性を問われ、こう語った。

「ブラジルが優勝候補か否かは、時間が語ってくれるはずだ」

 自国開催の重圧による足かせや、攻守に低調なダニエウ・アウベスの処遇など解決すべき問題は山積みだが、最大の課題はネイマール依存症の克服だ。残り3試合のハードルに向けて、スコラーリ監督はいかなる処方箋を書くのだろうか――。

【了】

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