W杯単独最多得点記録更新のクローゼを称える声

　歴史が創られたという見方は、同日付のデュッセルドルフ・エクスプレスも同様である。

「この歴史的な7-1の勝利のあとで、歴史書には新しく記述されなければならない」

　賛辞が並ぶ。「パーフェクトなフットボールだった」、「他の惑星のフットボールだった」、「我々はホスト国と一緒にサンバを踊った。偉大なヨギだった！」。レーブは完全にメディアの信頼を勝ち得ている。

　また同様に「歴史」、「永遠」という言葉を用いられたのが、クローゼだ。ビルトは「なぜこんなにも我々は良かったのか？」という問いを立てて、理由をいくつか並べながら、その中でブラジル代表を相手にW杯通算16ゴール目を決めたクローゼを挙げている。

「ミロ・クローゼが36歳という年齢でまたさらにゴールを決めて、今やW杯の歴史で最多得点者であるため」

　デュッセルドルフ・エクスプレスは「ミロ、W杯の永遠への1ゴール」という見出しでクローゼを大きく取り上げている。W杯の得点記録を塗り替えたことについて「それは重要なことではない」と言うクローゼのコメントを掲載しながらも、「歴史書のための1ゴール」と記した。

　ビルト、デュッセルドルフ・エクスプレスの両誌が、「捉え難い、理解し難い（Unfassbar）」とも表したドイツ代表のブラジル代表に対する大勝は、ドイツ国内に限らず、W杯の歴史が続く限り永遠に語り継がれていくことだろう。

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