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解説を担当した試合はなぜか大量得点。不思議な偶然続く元日本代表選手

text by 編集部 photo by Getty Images

密かな話題を呼んでいるのは…

 その一方で、今大会の期間中、思わぬ話題を呼んでいる解説者がいる。NHKでの中継解説を担当している小島伸幸氏である。

 小島氏といえば、現役時代はベルマーレ平塚(当時)やアビスパ福岡、ザスパ草津(当時)で活躍した元日本代表で、日本が初出場した1998年のフランス大会で背番号1番をつけていたゴールキーパーでもある。キーパー出身者だけあってフィールドプレイヤーとは違った角度からの分析と、その親しみやすい風貌と柔らかな口調による解説には定評がある。

 彼が密かな話題を呼んでいるのは、解説担当のカードにある。今大会で彼が解説を担当すると、なぜかその試合で点が多く入り、大味なスコアになりがちなのである。

 今大会最初に現地解説したカードは、グループリーグBのオランダ対スペイン。前回のファイナリスト同士の対決として注目された一戦だが、結果は5-1でオランダが大勝。グループリーグ最初の大荒れゲームとなった。

 その後もドイツ対ポルトガルの4-0、コロンビア対日本の4-1と、「小島伸幸が解説する試合は、なぜか大量得点試合になる」とネットではにわかに騒がれていたというわけだ。

 極めつけは、7-1のスコアで全世界に衝撃を与えた準決勝のドイツ対ブラジル戦だろう。実はこの試合の現地解説は福西崇史氏だったのだが、日本のスタジオでの解説として登場していたのが小島伸幸氏だった。小島さんが解説として画面に現れる試合はなぜか大差スコアになっていたのだ。ただの偶然とはいえ、現役時代は失点を防ぐポジションであった彼にとって、解説した試合で大量得点が生まれるというのも、複雑な心境だったかもしれない。

 なお14日に行われる決勝戦のドイツ対アルゼンチンのNHK解説は、岡田武史氏と福西崇史氏。スタジオ解説も早野宏史氏と森島寛晃氏だ。もしかしたら、今大会決勝戦は大差ゲームにはならない、という暗示なのかもしれない? 

【了】

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