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マンCに勝利もリヴァプールに残る不安。埋められないスアレスの穴

text by 海老沢純一 photo by Getty Images , Kazhito Yamada / Kaz Photography

戦力拮抗するプレミアリーグ。オッズではチェルシーが最高評価

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ロメル・ルカクを完全移籍で再獲得したエヴァートンもトップ4入りを狙える力を持っている【写真:Kazhito Yamada / Kaz Photography】

 ララーナ、ランバート以外にも同じくサウサンプトンからデヤン・ロヴレン、ベンフィカからラザル・マルコビッチ、レバークーゼンからエムレ・カンと計5人の新戦力を加えたが、ここまでは昨シーズンの主力を脅かす存在にはなれていない様子。

 約2週間後に迫った開幕戦が“因縁”のサウサンプトン、その後シティ、トッテナムとのアウェー2連戦と続くため、プレシーズンの間にある程度はチームを完成させなくてはならないが、残された時間はそう多くはない。

 昨シーズンのトッテナムの二の舞になるのは避けたい。この試合でもゴールを決めたラヒーム・スターリングが、この1年間でどれほど成長したかがカギとなるだろう。

 今シーズンのプレミアリーグは、チェルシーとアーセナルも大きな補強に成功してチーム力は確実にアップした。マンチェスター・ユナイテッドも監督が代わって昨シーズンのような不甲斐ないチームでは無くなるはず。

 さらに、トッテナムは移籍市場では影が薄いが、選手の質は高く、サウサンプトンを躍進させたマウリシオ・ポチェッティーノ監督がチームを率いるだけに期待も高い。ロメル・ルカクを完全移籍で再獲得したエヴァートンもトップ4入りを狙える力を持っている。

 ウィリアムヒル社の現時点でのオッズは、チェルシー2.87倍、シティ3.25倍、ユナイテッド5倍、アーセナル6倍、リヴァプール10倍となっているが、この先の補強状況では、このオッズも大きく変動する可能性もある。果たしてスタートダッシュを決めるのはどのチームか。開幕は8月16日に迫っている。

【了】

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