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香川真司 10年前

マンU「ICC」制覇も、2シーズンで失われた香川の輝き。「長いシーズン、必ず出番は来る」で満足か?

プレシーズンのカップ戦「インターナショナル・チャンピオンズカップ」で優勝を果たしたマンチェスター・ユナイテッド。香川真司は、この試合も後半途中から出場したが、やはりドルトムント時代の輝きは失われている。その輝きを取り戻すには移籍しか道はないのか。

text by 海老沢純一 photo by Getty Images

再起をかけたシーズンに弾みをつける“初タイトル”

 まず“1冠”。プレシーズンマッチとは言え、マンチェスター・ユナイテッドにとって優勝カップを掲げられたことは大きい。昨シーズンの屈辱から再起をかけたシーズンへ向けて良い弾みとなった。

 ヨーロッパの強豪8クラブが集結し、新シーズンに向けた準備とともに賞金100万ドル(約1億円)をかけて戦った「インターナショナル・チャンピオンズカップ」の決勝において、ユナイテッドはリヴァプールを3-1で下して優勝を果たした。

 そのユナイテッドはレアル・マドリー、インテル、ローマとのグループを勝ち抜いて決勝に進出。対するリヴァプールはACミラン、マンチェスター・シティ、オリンピアコスとのグループを勝ち抜いた。

 もちろん、イングランド、イタリア、スペイン、ギリシャでは開幕の時期も違うため、チームの仕上がり具合もまちまちであり、W杯直後ということもあって選手のコンディションにも差があった。

 それでも、名だたるビッグクラブを相手にしての優勝は選手のモチベーションにも大きなプラスとなっただろう。

 アレックス・ファーガソン元監督による帝国が崩壊し、選手のプライドもクラブの伝統も傷をつけられた昨シーズンから、世界的な名将であるルイス・ファン・ハール監督を迎えて臨むシーズンだけに尚更だ。

マンU「ICC」制覇も、2シーズンで失われた香川の輝き。「長いシーズン、必ず出番は来る」で満足か?
ファン・ハール監督は、この試合でもやはり3-4-1-2のシステムを採用【写真:Getty Images】

 そのファン・ハール監督は、この試合でもやはり3-4-1-2のシステムを採用。ダニー・ウェルベックがマドリー戦で膝を痛めて欠場した以外は、現状のベストメンバーを組んだ。

GK:ダビド・デ・ヘア
DF:フィル・ジョーンズ、クリス・スモーリング、ジョニー・エヴァンス
WB(右)アントニオ・バレンシア、(左)アシュリー・ヤング
CH:ダレン・フレッチャー、アンデル・エレーラ
トップ下:フアン・マタ
FW:ウェイン・ルーニー、ハビエル・エルナンデス

 シーズンも進めば、このメンバーにロビン・ファン・ペルシー、マイケル・キャリック、ラファエウ、アドナン・ヤヌザイも加わる。(フェライニは移籍濃厚と報じられている)

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