またもJで人種差別。横浜FMサポーターが川崎Fをバナナで挑発。浦和“無観客試合”の犠牲は無意味だったのか

2014年08月24日(Sun)11時49分配信

text by 清義明
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日本における人種・民族差別行為に対する自覚の欠如

 なおバナナはこのサポーターの判断で持ち込まれた模様で、所属するサポーターグループやゴール裏のコアサポーターもこの行為を把握しておらず、逆にインターネットでこのことを知り、最初は否定していたものの、クラブ側が調査に乗り出した時点でやっと事実関係を把握したようだ。

 一方、マリノスはネット上にバナナを振り上げているサポーターの写真が「拡散」されていたのを把握し、試合中に調査に乗り出していた。また浦和の差別横断幕問題以降、マリノスはサポーターに対して挑発行為の自粛や差別的行為がないように強く求めて続けてきた。

 今回の対応の速さもこの「危機管理」に対するあらわれともいえるだろう。だが一部の人間の暴走を止めるのは難しかった。

 浦和の”JAPANESE ONLY”の横断幕の問題は、先日もスイス・ジュネーブで開かれた国連の人種差別撤廃委員会でも取り上げられ、日本に蔓延しつつあるヘイトスピーチ問題のひとつとして厳しく批判されたばかりである。

 また、国連のみならず、日本における人種・民族差別行為に対する自覚の欠如は、たびたび国際社会から指摘されていることである。サポーターの挑発合戦も試合の華という意見もある。が、この問題だけはもっと事の重大さを自覚したほうがよい。

 最後に、筆者もひとりのマリノスサポーターとして、レナト選手や川崎フロンターレのサポーター、心ない行為に傷ついたり嫌な思いをした多くの方々にお詫びを申し上げたい。Jリーグには厳正な処置をお願いしたい。

【了】

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