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本田圭佑 10年前

ミラン・本田、右ウイングで先発濃厚。相手は実力伯仲のラツィオ。チームの救世主となるか、実力が試される

text by 神尾光臣 photo by Getty Images

対戦相手はラツィオ。EL出場権獲得へ直接のライバル

 今シーズンから指揮を執るピオーリ監督は、キエーボやボローニャでは度々格上喰いに成功していた戦術家。

「優勝戦線にはユーベとローマが抜け出ているが、その後ろに続くチームは5つか6つ。我われはそこに喰い込みたいし、それだけの選手は揃えてもらった」と、EL出場権奪回を目標に抱える。いわば、ミランとは直接のライバル関係にある。

 採用するシステムは、これまたミランと同様に4-3-3。本田のいる右と対峙する左サイドには、SBにラドゥ、インサイドMFにルリッチ、そしてウイングにケイタという面々で構成されている。

 ラドゥは攻守のバランスが良く取れたサイドバックで、裏のスペースのカバーを怠らない。ルリッチもサポートに入るだろうから、TIM杯の時と違ってスペースは消されてくるはずだ。

 そこを上手く立ち回り、相手に先んじてボールが触れるかが本田にとっては勝負の鍵。メネズが動いて作ったスペースへいち早く入り、彼やエル・シャラウィへのクイックな展開を仕掛けたい。

 プレシーズンの調子は本物か。実力派を相手に、本田の力が試される。

【了】

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