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香川真司 10年前

「さらなる構築のための男」。香川、CLアンデルレヒト戦へ大きな期待。「ゲームメーカーとして必要とされる」

text by 本田千尋 photo by Getty Images

「カガワは水曜日に自身の場所を確かに持つべきである」

 またシャルケとのダービーの先発メンバーをキッカー紙は「いくらか驚き」として、敗戦の後でクロップが「1、2人の選手に過度な要求はしなかった」としたコメントを、「クロップのBVBの理想に力を添えるべき香川を当てに出来てのこと」と同紙は解釈している。

「カガワは水曜日に自身の場所を確かに持つべきである」としてキッカー紙もまた香川に期待を寄せている。

 29日付のルール地方の地元紙レヴィアシュポルト紙も香川を先発として予想した。布陣は中盤がダイヤモンド型の4-4-2となっている。

【GK】バイデンフェラー、【DF】右SBピシュチェク、右CBスボティッチ、左CBフンメルス、左SBドゥルム、【MF】ボランチにベンダー、右SHヨイッチ、左SHグロスクロイツ、トップ下香川、【FW】インモービレ、オバメヤン。

 レヴィアシュポルト紙は、「BVBは有利な立場でアンデルレヒトへと旅に出掛け、見かけ上はグループで最弱の相手を過小評価するという過ちを犯さないだろう」と記している。

 解釈によっては、これ以上の敗北は許されないと言っているようでもあるが、ドルトムントの位置するルール地方の地元紙は概ねBVBの勝利を信じているようだ。

 なお30日付のドルトムントの地元紙ルール・ナッハリヒテンによれば、10月の中旬、国際試合によるブンデスリーガの中断期間の後にギュンドアンが戦列に復帰するとのことである。

 ドルトムントに明るい兆しが全くない訳ではない。苦境を凌ぐための存在としても、香川は期待されていると言えるだろう。

【了】

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