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アジア 10年前

ウエスタン・シドニー、創設2年でACL決勝へ。小野「凄く努力するから結果がついてくる」

text by 編集部 photo by Getty Images

決勝はアル・ヒラル。苦戦必死も勝負に絶対は無い

 そのことについて、12-13、13-14シーズンにウエスタン・シドニーの選手としてプレーした小野伸二(現・コンサドーレ札幌)の話を聞くと「なぜこんなに勝てるのは分からないけど、トレーニングで凄く努力をしている。それで結果がついてくる。そしてそれが自信になる」と選手たちの向上心を称えた。

 また、オーストラリアのジャーナリストでアジア・フットボール・フィーストの編集長ポール・ウイリアムス氏は、クラブの黎明期を支えた小野について「彼は真のスターで、非常に大きな貢献をしてくれた」と称えている。

 しかし、彼もまた「さらに重要だったのは、小野が去った後でも選手たちは彼の穴を感じさせない大きな仕事をした。確かに、このチームの選手には小野ほどの才能は無い。しかし、彼らは本当に一生懸命なプレーをするんだ」と選手たちの働きに称賛を贈った。

 とは言え、まだトロフィーを掲げたわけではない。決勝で待つのはサウジアラビアの強豪アル・ヒラルだ。

 ウイリアムス氏は、この決勝に向けて「チームには少しの幸運もあった。しかし、決勝は難しい戦いになるだろう」と苦戦を覚悟している。

「アル・ヒラルは、今季最高のプレーを見せているチームの1つであり、一流のプレイヤーを抱えている。さらに、彼らには多くのサポーターもいる。現時点では“アル・ヒラルがACLを制する”予想せざるを得ない」

 しかし、ACL決勝は1発勝負ではなくホーム&アウェー方式。10月25日のファーストレグは圧倒的な強さを誇るホーム、パラマタ・スタジアムで開催される。

 さらに、勝負の世界に絶対はない。ウイリアムス氏も「ただ、彼らは真の“チーム”だ。そこにエゴは無く、ビッグネームもいない。何よりウエスタン・シドニーがここまでの結果を残すなど誰も予想出来なかったが、彼らはそれを成し遂げた。彼らにも十分なチャンスはある」と、熱く語った。

 運命が決まるセカンドレグ、キング・ファハド国際スタジアムでの一戦は11月1日に行われる。

【了】

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