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Jリーグ 10年前

無念の代表辞退も成長は止めない。鹿島DF昌子源がガンバ戦後に語った思い

text by 青木務 photo by Getty Images

「どんな相手でも止められる選手になりたい」

 大一番での強行出場も結果は敗戦、自信も負傷箇所を悪化させた。右ハムストリング筋挫傷、復帰までは2~3週間かかるという。

 昌子は日本代表に選ばれたことを誇りに思っている。

「国を背負うことは凄く光栄なことですし、覚悟が必要だと思います。しっかり代表として結果を求めて頑張りたい」と抱負も語った。

 この日はパトリックに完敗だったが、それも成長への足がかりとなるはずだ。

「いくらパトリック選手が凄くても、自分が上に行くためにはそういう選手と戦って勝っていかないといけない。今日はパトリック選手に結構やられましたけど、自分がもっと成長してどんな相手でも止められる選手になりたい」

 日本代表に参加できないことは悔しいはずだ。だが、鹿島のレギュラーとしてチームの勝利のために戦ったことに後悔はない。

「痛みがある時はありますけど、そんなのは言い訳にはならない。僕が大丈夫、行けると言って出してもらったので、それに応えられなかったことが申し訳ない」

 昌子が日本代表に選出されたのは、Jリーグでのパフォーマンスが評価されたからだ。ならば、常勝を義務付けられる鹿島というチームで試合に出続けることこそ、代表へ最短の道だ。

 次のチャンスは必ずある。まずは怪我を治し、鹿島の最終ラインに再び君臨することが先決だ。

【了】

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