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「本田はリーガで通用する」。アギーレが語った日本とスペインの違い。そして“伝統の一戦クラシコ”への展望

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私が見た、個人においても組織においてもまさに完璧だった試合、それがクラシコ

Q:10月25日(土)夜にクラシコが行われますが、特に印象に残っているクラシコはありますか?

「本田はリーガで通用する」。アギーレが語った日本とスペインの違い。そして“伝統の一戦クラシコ”への展望
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アギーレ:カンプ・ノウで、ファンの中に座って見たバルセロナ対レアル・マドリード戦だ。グアルディオラとモウリーニョの時、5~6年前のバルセロナが5対0で勝利した試合だ。あれは、完璧な試合だった。

その日、バルセロナには一つの欠点もなかった。たしかにセルヒオ・ラモスが抜かれ、カシージャスがファンブルをした。誰がセンタリングしたか忘れたが、それは誰でもいい。バルサはその試合で誰もミスすることはなかった。唯一、ディ・マリアのシュートをビクトル・バルデスが弾いたぐらいで、それ以外は個人においても組織においても完璧な試合であり、動きや機能面も全く完璧だった。

モウリーニョにしろ、誰のマドリードであれ、対抗することはできなかっただろう。私にとって、サッカーにおいて完璧な試合とはまさにあの試合だ。ボールを持った時も、ボールを持たなかった時も、組織として完璧な試合をしたのだ。

Q:今季、クロースとハメス・ロドリゲスが加わった新しいレアル・マドリードをどのように見ていますか?

アギーレ:シャビ・アロンソの不在を補うことが一番難しいだろう。クロースは一人でアンカーを勤めるような、スペシャリストではないからだ。アンチェロッティ監督も、そのあたりは分かっている。ケディラやクロースでその穴を補うわけだが、イジャラメンディは若いし、カジミーロはいない。

ディ・マリアもとても重要な選手だが、ハメスがいてイスコも同じような経験を持っている。シャビ・アロンソの抜けた穴を埋めるのは大変だと思う。

Q:ディ・マリアはサイドをやっていましたが、ハメス・ロドリゲスは10番だけでなくアンチェロッティの臨むポジションをやれるでしょうか

アギーレ:彼は監督のいろいろなオプションとなれるはずだ。いずれのポジションもやれるというオプションがある。それは疑いもないことだ。ベイルもいるし、いろいろなオプションがある。

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