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2022年カタールW杯、4月から5月末開催を提案。バイエルンのルンメニゲ会長「最良の選択肢」

text by 編集部 photo by Getty Images

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バイエルン・ミュンヘンのカール=ハインツ・ルンメニゲ会長【写真:Getty Images】

 2022年に開催されるカタールW杯の開催時期を巡り、新たな提案が浮上した。30日のドイツ紙『レヴィア・スポルト』が報じている。

 W杯は、ヨーロッパ主要リーグのシーズンがない5月末から7月にかけて開催される。しかし、カタールの場合はその時期、平均気温が40度を超える暑さとなり、サッカーをする環境には適していない。一つ間違えれば死者を出しかねない。そのため、開催地決定以降、開催時期を巡る論争が繰り広げられていた。

 FIFAは、比較的気候が穏やかな11月から12月または1月から2月にかけての開催を提案。

 それに対し、200を超えるクラブから編成されるECA(欧州クラブ連合)は猛反発。欧州各国リーグだけでなく、チャンピオンズリーグ(CL)などのUEFA主催の大会、さらには冬季オリンピックのスケジュールにすら影響を及ぼすと主張していた。

 FIFAの提案に沿って開催すると、2018年から2024年の間のすべてのスケジュールを変更せざるを得ないという。

 そこで、ECAは、4月から5月末までの開催を提案。バイエルン・ミュンヘンのカール=ハインツ・ルンメニゲ会長は「最良の選択肢」と述べ、「達成可能な解決策だ」と話している。

 この提案の場合、4月と5月に開催されるリーグ戦およびカップ戦は、中断となり6月にずれ込むことになる。カタールの平均気温も極端に涼しいというわけでもない。

 しかし、気候に関しては平均データに基づくもので、1986年のメキシコ、1994年のアメリカ、2014年のブラジルと大きく変わりはない模様。リーグ戦などの日程は確かにずれ込むが、影響はそのシーズンのみであり、冬季オリンピックへの影響はなくなるなど、利点が多い。

 ECAは、「サッカーのカレンダー上で最も影響が少ない」とし、月曜日にチューリッヒで行われるFIFAの運営委員会にて提出するようだ。

【了】

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