UEFAの戦略? デキレース? マンCをめぐる「CL抽選操作騒動」のカラクリに迫る

2014年11月05日(水)11時03分配信

text by 桑村健太 photo Getty Images
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シティがバイエルンの組へと振り分けられたそのワケ

UEFAの戦略? デキレース? マンCをめぐる「CL抽選操作騒動」のカラクリに迫る
ポット2の抽選4チーム目、シティが振り分けられうる組

 このカラクリが分かればあとは簡単である。最後にもう一度、問題となったシティの抽選を見てみよう。

 場面は再びポット2の抽選時。すでにポット2には3チームが各組へと分配されており、4チーム目に引かれたのがシティである。

 緑色のエリアが示す通り、この時点でシティには本来3つの可能性があった。選択肢自体は5つあるが、同一協会のチームとは同組にならないため、A組かB組、もしくはE組の3つがそれである。

 しかし、UEFAはシティに選択肢を与えず自動的にE組へと分配した。つまりこれには、「A組かB組にシティが入り、アーセナルと同じ日に試合を行ってしまうことを防ぐ」というUEFAの関与があったのだ。

 検証の結果、今シーズンの抽選会では以下のようなペアリングが判明している。

レアル・マドリーとバルセロナ(アトレティコ・マドリーとアスレティック・ビルバオ)
マンチェスター・シティとアーセナル(チェルシーとリヴァプール)
バイエルンとドルトムント(シャルケとレヴァークーゼン)
ベンフィカとポルト

 これらのセットは、グループステージで同じ日程に試合を行うことのないよう抽選に措置が加えられていたのだ。

 また、今回の抽選であれば同じ都市をホームに持つレアル・マドリー(B組)とアトレティコ・マドリー(A組)が同日に試合を行うことになっているが、警備および交通上の関係で両者はホームゲームとアウェイゲームが全て逆になっている。

 サンティアゴ・ベルナベウで試合がある時、アトレティコ・マドリーはアウェイに遠征しており、ビセンテ・カルデロンで試合が行われる時、レアル・マドリーはアウェイに遠征しているのだ。

 放映権収入や広告収入を最大化させるだけではない。世界最高峰と呼ばれる大会を効率的かつスムーズに行うためにこうした見えない工夫がいたるところで施されている。

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