UEFAの戦略? デキレース? マンCをめぐる「CL抽選操作騒動」のカラクリに迫る

チャンピオンズリーグ抽選会では、毎年のように「意図的な操作」が噂される。それは真実なのだろうか? 検証の結果、UEFAによるしたたかな戦略が浮かび上がってきた。

2014年11月05日(Wed)11時03分配信

text by 桑村健太 photo Getty Images
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意図的? バイエルンと同組に振り分けられるシティ

UEFAの戦略? デキレース? マンCをめぐる「CL抽選操作騒動」のカラクリに迫る
CLの抽選会では球体のカプセルを用いるが…【写真:Getty Images】

 欧州を舞台に繰り広げられる極上のスペクタクル、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)が今年も盛り上がりを見せている。

 そんなCLが開催される度、必ずと言っていいほど飛び交う噂がある。それは、「UEFAはその組み合わせを意図的に操作しているのではないか?」というものである。

 CLの抽選会では球体のカプセルを用いるが、人々は言う。「あのカプセルには小さな穴が空いていてだな」「いや、一部のクラブのカプセルは予め熱せられているんだって」「知ってた? あれには特殊な電磁波が組み込まれているらしいよ」と…。

 確かに、その言い分は分かる。出場32クラブに総額9億460万ユーロ(約1242億7100万円)が昨シーズン分配されたように、CLは億の単位が動くビッグビジネスである。

 組み合わせ次第ではUEFA にとってもクラブにとっても莫大な損失が発生し、死活問題になりかねない。その真偽を確かめる術こそないが、そのような不思議なパワーが働いていても全く不思議ではなかろう。

 そんなUEFAの抽選への介入を思わせる事例が、今シーズンの抽選会にあった。

「バイエルン・ミュンヘンが在籍する組に、マンチェスター・シティが意図的に組み込まれたのではないか」という疑惑である。

 詳しくは後述するが、グループステージの抽選の際、シティは振り分けられうる組が3つあったにもかかわらず、バイエルンの組へと抽選なしで入っている。

 シティといえば毎年のように大型補強を行い、債務超過に厳しいUEFAから常に睨まれる存在だった。これまでにもやたらと“死の組”へ振り分けられた過去があり、一部のシティサポーターから疑問の声が出ていたのだ。

 今回は、この疑惑をもう一度検証しその真相を確かめたいと思う。実は検証の結果、驚くべき事実が判明している。その背景から説明する必要があるため非常に長く複雑になるが、UEFAという巨大組織のしたたかな戦略を暴くことに成功した。

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