風邪で8日のサンプドリア戦を欠場すると見られていたミランのMF本田圭佑だが、どうやら回復したようだ。フィリッポ・インザーギ監督が現地時間の7日、記者会見で明かしている。

　インザーギ監督は6日の練習を風邪で休んだ本田について聞かれると、「彼とジェレミー・メネズは十分に回復したよ。本田は昨日は喉に痛みを訴えていた」と説明した。

　一方、メネズは前節のパレルモ戦でのエゴイスティックなプレーが批判を浴びていた。これに対し指揮官は「2-0の場面で彼は一人で状況を打開しようとしていた。ただ、我々はチームで戦わなければならない」と、チームワークが重要であることを強調した。

　また、インザーギ監督と本田はチーム内での同選手の役割についても話し合ったようだ。同監督は「月曜日、本田は私に彼がよりチームのために何が出来るか尋ねてきた」と明かしている。チーム状態が良くない今、10番として責務を感じているのかもしれない。今後、本田の役割に変更がある可能性がある。

　現在ミランはチーム内で風邪が流行っており、多くの選手が離脱を強いられている。インザーギ監督はアレックス、イグナツィオ・アバーテ、サリー・ムンタリ、クリスティアン・サパタが欠場することを明かしている。

　特にアバーテは本田と強力な右サイド攻撃を展開していた。この離脱には指揮官も「（11月 23日に行われる）ミラノダービーに間に合うことを願う」と離脱を悔やんでいるが、同選手は負傷も抱えているため、他の選手のようにすぐに復帰とはならないだろう。

　今節のミランの対戦相手はリーグで4位につける好調サンプドリア。シニシャ・ミハイロビッチ監督のもと、堅守速攻のスタイルが注目を集めている。総失点数はユベントスに次いで2位の6失点と少なく、攻撃陣もベテランのFWエデルと注目の若手であるFWステファーノ・オカカとマノーロ・ガッビアディーニと強力だ。

　サンプドリア対ミランは日本時間の9日4時45分から開始される。離脱者が多数のため本田に懸かる期待も大きい。ミラン、そして本田にとっては最初の正念場となりそうだ。

【了】

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