「あの性格なら200歳まで生きられるね!(笑)」
プロの同僚たちが代表出場記録(現役最多の148試合)を持つ遠藤に敬意を表していることは言うまでもないが、元チームメートのルーカスもこの鹿児島生まれのフットボーラーが不滅の選手であることに賛同する。
「試合中の遠藤は本当に冷静沈着だ。ある人には冷淡に映るかもしれないが、例えば今の彼を見て欲しい」と授賞式の後に語った。
「私も特別な賞を獲った経験があるけれど、その時はかなりナーバスな状態だったよ。しかし遠藤は数ある賞の中で最も偉大なMVPを前にしても、冷静な状態のままスピーチを行った。それが彼のパーソナリティーなんだ」
「彼はクラブ主催のパーティーといった社交的な場でも常にそんな感じだった。あの性格ならたぶん200歳まで生きられるね!(笑)」
1998年に横浜フリューゲルスでともにプレーした山口素弘氏も不朽の元チームメートを称賛する。
「日本代表からしばらく離れていたけど、コンディションの観点から見れば、クラブでの自分の仕事に専念できたことが一番大きかったと思う」とセレモニーの後に語ってくれた。
「ヤットはW杯が終わっても燃え尽きることなく、モチベーションを持ち続けた。でも大元をたどれば、フットボールが好きだということに尽きる。ただただフットボールが大好きなんだ。彼は純粋にもっと上手くなりたいという意識で取り組んでいる」
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