ドッピエッタの活躍を見せたメネズ【写真:Getty Images】
【ミラン3-1パルマ セリエA第21節】
イタリア・セリエA第21節が現地1日に各地で行われ、ミランはホームでパルマと対戦した。
リーグ戦5試合未勝利の11位ミランは、冬の移籍でAマドリードからFWチェルチ、ローマからFWデストロ、SモスクワからDFボッケッティを獲得。いきなり3選手を先発起用した。アジア杯から再合流した日本代表のMF本田は4-4-2の右サイドに入った。
一方、最下位のパルマは7カ月の給与未払いを理由にエースFWカッサーノが退団。ミランからトリノに期限付き移籍で加入しているMFノチェリーノ、ポルトからFWバレラ、AマドリードからMFクリスティアン・ロドリゲスを補強し、それぞれスタメンに名を連ねた。
先制したのはミラン。17分、ペナルティエリア右で待つDFザッカルドが後方からのボールを中へ折り返したところ、相手選手のハンドを誘いPKを獲得。FWメネズがゴール左に決め、今季11得点目を挙げた。
しかし、パルマもすぐ同点に追い付く。24分、エリア外左のFKから逆サイドの選手がゴール前へ折り返し。中で待つMFノチェリーノが右足で流し込み、古巣から得点を決めた。
ミランは32分にエリア手前右のFKからDFアレックスが右足で直接狙うも、グラウンダーのシュートは左ポストを叩く。36分には後方からのロングパスに最前線で待つ新加入のデストロが、飛び出した相手GKを見計らって頭で反応するも枠の上へ外す。
パルマのビッグチャンスは39分。敵陣で奪ったボールを最後はバレラがエリア内右から強烈なシュートを放つも、GKディエゴ・ロペスがセーブ。こぼれ球をDFラミがエリア内で相手をかわそうとし、トラップミスしたところをノチェリーノが再び狙うものの、再度守護神が体を張って止めた。
注目の本田は41分、エリア内でデストロへ絶妙なパスを送るが、シュートは相手DFに阻まれ決定機を逃す。前半は1-1でハーフタイムを迎えた。
後半に入ると、ミランがいきなり勝ち越しゴールを決める。57分、右サイドを打開したチェルチからパスを受けたメネズが中央へカットイン。左足でゴール左隅下に叩き込み、この日はドッピエッタの活躍を見せる。
76分にもメネズが前線へ抜け出すと、最後はエリア内のスペースに走り込んだザッカルドがきっちり合わせ、今季初ゴールを決めた。
ミランは終盤になるとメネズをベンチに下げ、パルマのカウンターを警戒しながら試合を危なげなくコントロール。試合は3-1でホームチームが勝利し、久しぶりの美酒を味わった。
期待のデストロは目立った活躍を見せることができず、さらに警告を受けてしまったことで次節のユベントス戦は出場停止。華々しいデビュー戦とはならなかったが、チームは貴重な勝ち点3を手にした。
【了】