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CLベスト16、1stレグ。負傷者続出のPSG、休養十分で万全のチェルシー。激闘の再演を制するのは?

text by 海老沢純一 photo by Getty Images

セスク&マティッチが君臨。鍵を握る中盤の攻防

CLベスト16、1stレグ。負傷者続出のPSG、休養十分で万全のチェルシー。激闘の再演を制するのは?
ダビド・ルイスにとってチェルシー戦は古巣との一戦【写真:Getty Images】

 ラベッシもカーン戦でゴールを決めるなど高い実力を持つ選手だが、先発・ベンチとトータルでの攻撃力ダウンは避けられない。そのため、守備陣の奮起は欠かせないものとなる。

 ブラン監督としては、右からマルキーニョス、ダビド・ルイス、チアゴ・シウバ、マクスウェルの“ブラジルカルテット”を想定していたと思われるが、マルキーニョスは負傷。ご存知コートジボワール代表のオーリエも負傷したため、右SBはファン・デルヴィールが代役となるだろう。

 そして、何よりもダビド・ルイスにとってチェルシー戦は古巣との一戦。昨シーズンはジョゼ・モウリーニョ監督から100%の信頼を得られず放出されたため、気持ちは高ぶっているはずだ。

 対するチェルシーは、FA杯で敗退しているため、週末の試合はなし。エースのジエゴ・コスタも3試合出場停止という、言い換えれば「十分な休養」を得られた。負傷者もミケル以外にはいないため、万全の状態で臨める。

 今季、セスクとマティッチで形成される中盤は攻守に抜群の安定感を発揮している。チアゴ・モッタ、ヴェラッティ、マテュイディとの中盤の攻防を制することができれば、PSGの守備陣を引き裂くことは可能となるだろう。

 アウェイで1stを戦うチームにとっては、0-1より1-2。失点以上にアウェイゴールを奪うことが重要となることは昨季、他ならぬチェルシーが証明している。

 点差をつけたいPSGとアウェイゴールを取りたいチェルシー。昨シーズン同様にオープンで激しい激闘の再演が期待できるはず。くれぐれもご近所迷惑とならないように観戦したい。

【了】

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