途中出場などチャンスをものにできるか
本田圭佑は少ないチャンスを生かせるか【写真：Getty Images】
乱暴なことを言えば、チェゼーナ戦でのミランはボナベントゥーラが気を遣ってボールをつないでいた状態だった。
モントリーボやポーリがパスをつなげず、かつ攻撃に行きたい時には、ボナベントゥーラを一列下げトップ下に本田を投入するという選択も可能になるだろう。そういったときに、いかに本田ならではのアピールができるかが勝負どころだ。
チーム事情や成績を優先して選手を外す決断をするとき、監督もまた苦しいのである。逆に言えばそこをこらえ、じっと練習に励み、途中出場などのチャンスを生かして活躍する選手が現れた時、それは監督にとっても喜びと評価の基準になるのだ。
経験が浅く、監督としては手腕が疑問視されるインザーギだが、練習を通して選手に目を配りパフォーマンスを評価する姿勢は崩していなかった。
本田と同じく戦術上の理由から”選択外”となったチェルチは、チェゼーナ戦で出場期間が僅かだったことに腹を立てインザーギと口論になっていたことが報道されていた（監督は「ありえないこと」と否定していたが）。
一方で本田は、リスペクトを保ち冷静にチャンスを待てるか。理不尽なこともいろいろとあるだろうが、この状況下で彼が出す答えに注目したい。
【了】
フットボールチャンネルfacebookはこちら→
フットボールチャンネルTwitterはこちら→
