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高徳が感じた「CLで勝つ要素」。バイエルン以外全滅のドイツ勢。名前の大きさだけでない“差”とは?

ドルトムント、シャルケ、レバークーゼンの3クラブがベスト16で敗退したチャンピオンズリーグ(CL)。ドイツ勢ではバイエルンのみが強さを見せつけたが、その差はどこにあるのだろうか。酒井高徳の言葉にヒントが隠されていた。

text by 本田千尋 photo by Getty Images

「チームとして出来あがっている感じがしなかった」

高徳が感じた「CLで勝つ要素」。バイエルン以外全滅のドイツ勢。名前の大きさだけでない“差”とは?
シュトゥットガルトの酒井高徳【写真:Getty Images】

 2015年月13日、酒井高徳は次のような言葉を残した。

「CLを戦っているけど、あんまり(決勝ラウンドの)上まで上がってこない、っていうのはそういうところなのかな、と」

 ブンデスリーガ第25節、シュトゥットガルトがアウェイでレバークーゼンに0-4で敗れた後のことである。

 酒井が実際に対戦した上での感想を述べた4日後、17日、レバークーゼンは敵地でアトレティコ・マドリーとチャンピオンズリーグの決勝ラウンド1回戦を戦った。

 1stレグこそチャルハノルの一撃で1-0と先勝したものの、続く2ndレグではマリオ・スアレスによって豪快に2戦合計1-1となる同点弾を決められて、延長戦に突入する。そしてPK戦の末に敗退となった。酒井が感じたとおりの結果である。

 酒井の言う「そういうところ」とは、次のようなところである。

 「チームとして、出来あがっているっていう感じはそんなにしなかった。というのは、ドルトムント、バイエルンとかとやってみて…っていう強さとはちょっと違うなっていう。もちろん個もあるし、いい選手も揃っているんですけど、結構僕らが前半戦ったような戦い方をされるような要素がある」

 結果の上では0-4でレバークーゼンに敗れたが、34分にウェンデルに先制を許すまでは、試合を優勢に進めていたのはシュトゥットガルトだった。コンパクトに守備ブロックを形成して、ワントップのギンチェクを中心に反撃に転じる。

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