「長友は論理的に考えたらそろそろ移籍してもいい」
ロベルト・マンチーニ監督【写真：Getty Images】
チェ いま問題があるのは仕方なくて、マンチーニはいろいろな選手を使って、いろんなフォーメーションを試してみて、今季やりたい実験を全部やって、それに合わせて夏に選手を獲得すればいい。
八 今シーズンは途中からだもんね。
チェ 次の材料は長友。非常にタイミングの良くない時に怪我をして、結局彼はどうなるかな。論理的に考えたらそろそろ移籍してもいい。逆に、彼はインテルに入ってから、監督交代でフォーメーションが変わってもずっとスタメンだった。右も左もできて、MFでもいい。インテルがELに出れば試合は増えるし、チャンスはある。
彼のキャリアのために他のところでやってみた方がいいけど、インテルに残留すれば歴史に残る日本人選手になれるし、来季はまたスタメンになれるチャンスがある。僕が長友だったらクラブと正直に話して、スタメンとして考えられているなら残る。インテルはミランと違って未来が見え始めた。
八 長友の何が一番重要なのかっていうと、自身のプレーもそうなんだけど、まずひとつはサネッティに愛されたよね。一緒に『おじぎパフォーマンス』をした。サネッティの心をとらえているのはチーム内で大きいんだよね。この絆を崩すのはもったいない。
会長がトヒルさんということは、アジア人を欲しがる気がする。求めているのは日本人でないかもしれないけど、少なくともアジア人として置いておく価値はあると思うんだよね。それを思うと、それだけの環境が整っているところってなかなかないじゃない。
自分のプレーよりもその関係が良好なうちは残った方が得かなという感じはしているんだよね。なおかつ監督が代わっても毎回使われているのは、チェーポの言うように実績でしょ。
チェ その通り。
八 僕はマンチーニも使うと思う。強烈なSBが獲れる保証はないんだから。そして、いま彼が移籍するとしたらインテルよりも格下のクラブしかない。仮にそこでレギュラーを獲れたとしても、彼にとって意味があるのかというのは別の話。まだインテルでやっていいと思う。
