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2015年の君たちは――。東京ヴェルディユース、花の92年組を追って:最終回 離れていても、近くにいる

眩い光を放った東京ヴェルディユースの92年組。プロに進んだ者もいれば、大学に進んだ者もいる。彼らの足跡を追う。

「君もやるもんだね。かわいいじゃん」

 東京ヴェルディユースの92年組を継続して取材すると決めたのは、2011年初春のことだ。僕が書きたかったのは、ビルドゥングスロマン(成長の物語)である。あるいはサッカーに懸ける青春譚。

 もちろん、読者の方々の好きなように読んでもらって構わない。人によっては、何かとてつもなく大事なものを見つけてしまった人の、その先にある地獄を浮かべたかもしれない。

 あらかじめ定めた終わりが見えてきて、ささいなことが急に輝いて見えることがあった。

 昨秋、大学リーグの終盤戦、味の素スタジアム西競技場にいた。第2試合の対戦カードは、慶応大 vs 中央大。山浦新はスタメンで出場し、渋谷亮はベンチスタートだった。

 僕の横には、第1試合に出場し、着替えて出てきた相馬将夏がいた。選手をよく知っている人とおしゃべりをしながらサッカーを見るのは楽しいものだ。

「見た? いまのプレー。シンくん、足裏でボールを引いてかわしたぞ」

「やっぱ、シンは巧いっすねえ」

「なぁ、ちょっと性格が真面目すぎるけど」

「リョウ、出てこないかな」

「ベンチで誰よりも声を出してる」

「あいつはほんとにすごい奴ですよ」

 しばらくして相馬はふらっといなくなり、笑顔の素敵な女の子を連れてきた。たまたまデートの待ち合わせをしていたのだろう。彼女だと紹介され、「君もやるもんだね。かわいいじゃん」とご挨拶。

 彼女はサッカーにはあまり興味がないようだったが、3人並んで一緒に試合を見ていた。心地よい風が吹き、ピッチの緑がキラキラしていた。

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