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“最もイングランド人らしいフットボーラー”ジェラードが語るリバプールとの永遠の絆

text by 田邊雅之 photo by Getty Imeges

レベルが段違いだったルイス・スアレス

“最もイングランド人らしいフットボーラー”ジェラードが語るリバプールとの永遠の絆
ジェラード[左]はスアレスのレベルは頭一つ抜けていたと語る【写真:Getty Images】

 ジェラードはミドルシュートやロングフィードの名手としての印象が強いが、実はゴール前のパサーとしても、卓越したセンスを持っていた。

「リバプールでもイングランド代表でも、俺は世界トップレベルのストライカーと組んでトップ下をやってきた。これはかなりラッキーだったと思う。

 たとえばロビー(ファウラー)。彼はアンフィールドのレジェンドだったし、ファンからは今でも『ゴッド』って呼ばれている。マイケル(オーウェン)みたいな速さはないにしても、すごくクレバーなプレーができる選手で、(守備陣の間を縫って)対角線上へ抜けていくのがうまかった。ゴール前でボールをもらった時には、容赦なくゴールを決めたし。

 逆にマイケルは、なんといってもスピードが売りだった。ディフェンダーは、マッチアップするのを嫌がっていたよ。マイケルみたいな選手がいるのは、俺たちMFにとって理想的なんだ。足下にパスを出す場合には、キックをしくじる可能性もある。でも前のスペースを狙ってパスを出せばいいわけだから。しかもマイケルは、こっちが強くボールを蹴り過ぎても最後に追いついてみせるんだ。

 ただ自分にとってのベスト3を選ぶなら、ロビーとフェルナンド、そしてルイス(スアレス)になる。特にルイスは頭一つ抜けていたよ。メッシやロナウドの域に達しているし、去年のプレミアでは他の連中と完全にレベルが違っていた」


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