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内田に与えられた10日間の休止。シャルケが失った右サイドの機微、そして勝利。明確となった補強ポイント

内田篤人の欠場以降、勝利がないシャルケ。もちろん、内田の不在が理由の全てではない。それでも代役を務めるヘーヴェデスが攻守に見劣りすることも事実。過密日程をクリアするためにもバックアップの補強は不可欠だ。

text by 本田千尋 photo by Getty Images

「長引く膝蓋腱の問題のため」

内田に与えられた10日間の休止。シャルケが失った右サイドの機微、そして勝利。明確となった補強ポイント
ロベルト・ディ・マッテオ監督【写真:Getty Images】

 シャルケがトレーニングキャンプに突入した。4月27日から30日、本拠地ゲルゼンキルヒェンから北東に100km程離れたマリエンフェルドのホテルで短期集中トレーニングを行う。シーズンが終わらない中でのキャンプは、もちろん異例のことである。

 24日に行われたブンデスリーガの第30節で、シャルケはアウェイでマインツに0-2で敗れた。3月14日のベルリン戦を含めて、ここ6試合を4分2敗としている。

 シャルケは3月7日のホッフェンハイム戦以来勝ち星に恵まれていない。順位は5位に止まって、4位レバークーゼンとの勝ち点差は13離れている。来季CLへの出場は不可能となった。少なくともELの出場権を確保するために、ディ・マッテオ監督とホルスト・ヘルトSDは短期集中キャンプを決めたのだという。

 そしてキャンプに突入する前ではシャルケが最後に勝利を手にしたホッフェンハイム戦以来、内田篤人は試合に出場していない。

 このことについてシャルケの公式ツイッターは、4月20日に監督ディ・マッテオの「健康状態は最も優先されるべきであり、悪化させないために起用を避けていた」というコメントを紹介している。

 ホッフェンハイム戦以降の4戦目、フライブルク戦から、ディ・マッテオはチーム戦術を3-5-2から4-2-3-1へと切り替えた。そして右SBはヘーヴェデスが務めている。しかしそれはシャルケ公式ツイッターによれば「長引く膝蓋腱の問題のため」であり、ディ・マッテオの戦術的嗜好の問題ではなかった。

 また同日20日より内田は「10日間トレーニングを休止すること」となった。4月19日付のWAZ電子版によれば、ヘルトSDは「第3者の意見」としてミュンヘンのミュラー・ヴォールハート医師に内田を診てもらったのだという。

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