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何が起きた!? ホームのバイエルン、まさかの全員PK失敗でカップ戦敗退

text by 編集部 photo by Getty Images

何が起きた!? ホームのバイエルン、まさかの全員PK失敗でカップ戦敗退
同じ場所でスリップしたX・アロンソとラーム【写真:Getty Images】

 DFBポカール準決勝が現地28日に行われ、バイエルン・ミュンヘンはホームでドルトムントと対戦した。

 試合はバイエルンが前半に1点を先制するも、後半ドルトムントが同点に追いついて延長戦へ。しかし、120分でも決着がつかずPK戦に突入する。

 そこでホームのバイエルンにまさかの事態が発生した。

 先攻でペナルティスポットに立ったキャプテンのフィリップ・ラームが、シュートモーションで軸足を滑らせ、クロスバーの上に外してしまう。

 0-1でリードを許して迎えた2本目、キッカーは名手シャビ・アロンソ。1本目のラームの失敗を繰り返さぬよう地面を丁寧にならして助走に入る。

 だが、再び同じタイミングで軸足を滑らせてシュートは枠の外へ飛んでしまった。

 ドルトムントは2本目もしっかり決め、バイエルンは窮地に立たされる。3人目のキッカーは古巣対戦となったマリオ・ゲッツェ。今度はしっかりとしたシュートを放つが、GKミッチェル・ランゲラクがコースを完璧に読んでおり、セーブされてしまった。

 決めれば勝利となる状況でドルトムントの4人目マッツ・フンメルスが蹴ったPKはマヌエル・ノイアーに止められてしまう。

 その直後、外せば負けが確定するバイエルンの4人目としてゴール正面に立ったのはGKのノイアーだった。しかし、このPKも失敗。

 ドイツの絶対王者バイエルンは「全員PK失敗」というまさかの形でDFBポカール敗退が決まってしまった。

 PKを全員失敗するというのはかなり珍しい事態だが、原因はどこにあるのだろうか。

 今季バイエルンのPKキッカーを務めていたのはトーマス・ミュラーとアリエン・ロッベンだった。それぞれ3得点、2得点を挙げている。

 だが、その2人はともに途中交代でピッチを後にしていたため、PK戦をベンチから見守るしかなかった。

 長らく実戦でPKを蹴っていない選手ばかりがキッカーを任され、ストライカーのロベルト・レバンドフスキも延長戦で頭に衝撃を受けて蹴ることができなかった。

 王者バイエルンといえども、圧倒的すぎるが故の“経験不足”が敗因になってしまったのかもしれない。

【了】

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