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久保くんに続き中井くんも? “流出した逸材”が帰国へ。どう守り育てるのか…問われる日本の育成法

text by 山本美智子 photo by Getty Images

今後はユース世代の海外流出が制限される可能性も

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レアル・マドリーへの処分は、今後の日本の育成にも関わってくる可能性がある【写真:Getty Images】

 レアル・マドリーがいくら違法性はないといっても、中井くんのケースは前述した三つの例外には当てはまらない。ご両親がマドリードに仕事などでやってきたとしても、最初に中井くんのサッカーありきでやってきたことは当然の流れであり、その場合久保くんのケース同様に違法だと判断されるのが妥当だろう。

 処分を受けたFCバルセロナがFIFAから調査対象になった期間は、2006年から2013年であり、これは中井くんの移籍時期的とも一致している。

 ところで、日本の場合は、20歳までは成人ではないが、FIFAが18歳を基準としているのは、あくまでも欧州での成人が基本コンセプトにあるからだ。育成組織もそれに準じている。実際、欧州では18歳の時点で、選手がどの程度のプロになれるのかが、ほぼ決定されている。

 言い換えれば、現行では日本国籍を持って日本で育っている選手は、最も大事な育成期間を海外クラブの育成組織で学ぶ権利を最初から剥奪されているのだ。18歳になった時は、もう既に遅いというのに。

 日本では法律上、二重国籍が認められていないし、憲法は簡単には変わらない。今月16日にFIFA から発表されるレアル・マドリーへの処分は、今後の日本の育成にも関わってくる可能性がある。

 逆に中井くんに適用されなければ、そこには新たな可能性が開かれることになるだろう。だが、その決定いかんに関わらず、久保くんや中井くんといった優秀な人材を今後どう守り、育てて行くのかは避けては通れない命題だ。日本における育成も真剣に問われる時期に来ている。

【了】

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