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「ボローニャに来るために仕事を辞めた」情熱的すぎる日本人サポーターに伊メディアから称賛の嵐!

text by 編集部

「ボローニャに来るために仕事を辞めた」情熱的すぎる日本人サポーターに伊メディアから称賛の嵐!
熱狂的なボローニャファンのシュウさん【写真:イタリアメディア『ジャンルカ・ディ・マルツィオ』より】

「ボローニャに来るために仕事を辞めました」

 日本の熱狂的なボローニャサポーターがイタリアメディアから喝采を浴びている。11日、イタリアメディア『ジャンルカ・ディ・マルツィオ』が報じた。

 今回特集されたのは、大阪からボローニャの応援に駆けつけたシュウさん。現在、ボローニャはセリエBで戦う苦しい状況だ。今節アヴェッリーノと引き分けたことで2位フロジノーネに追いつくチャンスを逃し、現在4位とセリエAへのストレート昇格の2位までには入れていない。

 シュウさんは「私の会社はボローニャに来るための休暇が取れなかったため、解雇されました」と語った。これに対し『ディ・マルツィオ』では「信じられない!クレイジーだ! 赤と青のユニフォームのための愛情は全てのロジックを超えている」と綴られている。

 日本でボローニャが人気クラブではないことは明らかな事実である。シュウさん自身も「大阪ではユベントス、インテル、ミランの方が人気がある」と語っている。より広い視野でみれば、現在の日本ではセリエAのクラブよりも、スペイン、イングランドのクラブがよりメジャーだといえるだろう。

 それでもボローニャを応援する理由は、かつての名FWジュゼッペ・シニョーリの影響だという。1994年のアメリカワールドカップで同選手を見つけ、三浦知良がジェノアに移籍した際に観始めたセリエAで当時シニョーリがボローニャに在籍していたことから同クラブを応援するようになった。

 セリエBで戦うボローニャを前にしても、シュウさんのクラブ愛は変わらない。「私は結果はみない。ボローニャへの愛は絶対です」と力強く言い切る。

 クラブへの愛は国境を超え、10000kmという距離を消失させた。シュウさんのボローニャ愛は何かを精一杯応援することの素晴らしさを私たちに教えてくれる。

【了】

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