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ジェラード、将来監督でのリバプール復帰願う「プレミア無冠を糧に」

text by 編集部 photo by Getty Images

ジェラード、将来監督でのリバプール復帰願う「プレミア無冠を糧に」
リバプールに所属するMFジェラード【写真:Getty Images】

 今季限りでリバプールを退団する元イングランド代表のMFスティーブン・ジェラードが、いつかクラブの指揮を執りたいと願っている胸中を明かした。

 リバプールの下部組織で育ったジェラードは、1998年にトップデビューを果たすと、マージーサイドのクラブで過ごした17シーズンで公式戦705試合(184得点)に出場。その期間には、チャンピオンズリーグ、UEFAカップ(現ヨーロッパカップ)、FAカップ、キャピタル・ワン・カップなど、様々なタイトル獲得にも貢献した。今季終了後には、米メジャーリーグサッカー(MLS)のロサンゼルス・ギャラクシーに移籍することが決まっている。

 英紙『デイリー・ミラー』でジェラードは引退後の監督業について「その役職に就くには時間がかかると思う。自分がいきなり立候補して、メディアの見出しを飾るような真似はしたくない。リバプールの監督は世界で最も厳しい目が向けられるものの一つ。豊富な経験が必要になるし、相当な準備ができていなければオファーを受けることもないだろう。だが、自分がいつかそうなりたいと思いを巡らせることはある」と将来的にクラブに戻ってくる可能性を示唆。

 しかし、リバプールのキャリアの中で後悔も残ったと語るジェラードは「山あり谷ありだったけど、プレミアリーグのメダルが獲れなかったことは最大の失望だ。リーグタイトルは選手に花を添えるものだと思う。それがあれば完璧なシナリオだったけど、人生で全てを手にすることは難しい。だが、何か高い目標を達成するとき、この苦い経験がいつか自分を奮い立たせてくれると考えている」と率直な思いを吐露した。

 また、ジェラードのデビュー当時にリバプールの指揮官を務めていたジェラール・ウリエ氏は「彼は偉大な監督になるだろう。常にチームを一番に考え、クラブや他の選手の成長のために全力を尽くしていた。生まれつきのリーダーだよ。誰もが彼についていきたいと思う」と同選手を賞賛している。

 ジェラードは日曜に本拠地アンフィールドで行われるクリスタル・パレス戦で最後のホームゲームを迎える。

【了】

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