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シャルケサポ、試合後SDを取り囲み非難。EL出場決定も納得いかず

text by 編集部 photo by Getty Images

シャルケサポ、試合後SDを取り囲み非難。EL出場決定も納得いかず

EL出場決定も後味の悪い終わり方となったシャルケ【写真:Getty Images】

【シャルケ 1-0 パーダーボルン ブンデスリーガ 第33節】

 ドイツ・ブンデスリーガ第33節が現地時間16日に各地で行われ、DF内田篤人が所属するシャルケはホームでパーダーボルンと対戦して1-0で勝利している。

 ホーム最終戦だった同試合だが、スタジアムは最初から最後まで異様な雰囲気に包まれていた。

 ここまで12試合でわずか2勝しかできず、来季のチャンピオンズリーグ(CL)出場を逃し、ヨーロッパリーグ(EL)出場さえ危うかったシャルケ。さらには11日に下した選手への処分でクラブ内も混乱している状況だった。

 迷走するクラブと不甲斐ないチームに対し、同試合ではサポーターが抗議の意味を込めて応援のボイコットを予告。前半は、予告通りシャルケへの声援はほとんど送られていなかった。

 信頼を取り戻すために意気込んでいたロベルト・ディ・マッテオ監督だったが、前半は結局スコアレスで折り返し、サポーターからはハーフタイムに大ブーイング。

 前半のみのボイコット予告だったために、後半からは声援が送られ、チームは43分にようやく勝ち越し。この勝利で来季のEL出場が決定したが、終了間際でオウンゴールによる辛勝とあり、サポーターたちの信頼を得るには至らなかったようだ。

 終了後には、挨拶に来た選手たちに再び大ブーイング。その約1時間後には正面玄関に多くのサポーターが詰めかけ、ホルスト・ヘルトSDを取り囲んでいる。

 ヘルトSDへの非難の声が集中する中、話し合いを求める声も飛んでおり、同SDが直接出ることでサポーターたちをなだめ、事態の収拾を図っている。

 シーズン最後のホームゲームでEL出場権はどうにか確保したものの、後味悪い終わり方となってしまった。

【了】

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