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クロップ監督退任だけではない。ドルト前主将、現役引退について語る

text by 編集部 photo by Getty Images

クロップ監督退任だけではない。ドルト前主将、現役引退について語る

今季限りで現役を引退するMFセバスティアン・ケール【写真:Getty Images】

 今季限りで引退を表明しているボルシア・ドルトムントのMFセバスティアン・ケールは現地時間19日に記者会見を行い、13シーズン在籍した同クラブを振り返った。

 土曜日に最終節を迎えるブンデスリーガ。同試合を含めてドルトムントの公式戦は残り2試合となっている。

 ケールにとっては次が最後のホームゲームであり、現役生活も残り2試合となった。ケールは現役最後になる、DFBポカール(ドイツカップ)決勝について「もし、ポカールを手に出来たら、その脚本は誰にも描くことはできないだろう」と、これ以上にないシチュエーションだと感じている。

 そして、引退について「常にハイレベルでのプレーを心掛けていた。引退を決意した時は、同じように出来るかは不明確だった。だから本当に引退を望んでいるか自問自答した」と、決断理由を明かし「正しい時期だと思っている」と、決断に後悔はない様子。

 ドルトムント在籍13年間で3回のリーグ優勝を果たし、2011-12シーズンには2冠を達成した前キャプテンは「あれが現役のハイライト」と、振り返っている。

 引退後についてはまだ不明なようだが「今日までサッカーが人生の全てだった。まずはそのリズムから抜け出すことを学ぶ必要がある」と、サッカーをしない生活に慣れる必要性を語り、まずは子供たちとアメリカを旅行して過ごす計画を明かした。

 それでも、「遅くとも2016年には新しいことを始める。多くのオプションがある」と話し、ドルトムントのスタッフになる可能性も示唆している。

 しかし、引退の瞬間は「今はまだ考えていない」と、残り2試合に集中し、「最後の試合が終わればきっと感傷的になるだろうね」と、述べている。

 ユルゲン・クロップ監督の退任と長年チームを引っ張ってきた前主将の引退。残り2試合はドルトムントにとって大きな意味を持つ試合になる。

【了】

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