快挙の秘訣は愚直なまでの“熱意”。セリエA昇格のカルピとフロジノーネ、2つの小規模クラブが起こしたサクセスストーリー

2015年05月29日(Fri)11時00分配信

text by 神尾光臣 photo Getty Images
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有望若手選手の発掘で躍進するカルピ

 カルピには、下部カテゴリーでは有名な敏腕スカウトマン、クリスティアーノ・ジュントーリ強化部長がいた。彼はBはもちろん、地方のアマチュアにまでアンテナを伸ばして、タダ同然に近い形で有望若手選手を獲得する。

 全選手の年俸総額はおよそ250万ユーロ(約3億3000万円)と、セリエAのビッグクラブの選手一人分よりも少ない。その若い戦力を、異なるカテゴリーで9度の昇格に成功したファブリッツィオ・カストーリ監督の手に委ねた。

 これがうまく噛み合った。カストーリ監督は「“ティキタカ”なんてクソ食らえ。カルチョは勝利に飢えて走ってナンボだ」という考え方の持ち主で、若手の体力と走力を存分に活かした堅守速攻を実現。

 パレルモの下部組織出身の高速ドリブラーであるアントニオ・ディ・ガウディオや、倒産したパドバからタダでせしめたナイジェリア人FWジェリー・エムバゴグらが織りなすカウンターは迫力満点。ゴールを守るのはミランからレンタルされたガブリエウで、好セーブを連発しセリエB最高のGKとして名乗りを上げた。

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