ハリルが用意した“2つのチーム”。進化の鍵はチーム内の「敵」

日本代表は11日、W杯2次予選に向けて親善試合でイラク代表と対戦し、4-0の快勝を収めた。ヴァイッド・ハリルホジッチ監督はこの試合、“2つのチーム”を用意していたようだ。

2015年06月12日(Fri)11時10分配信

text by 西部謙司 photo Getty Images
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2次予選用のテストは問題なし

ハリルが用意した“2つのチーム”。進化の鍵はチーム内の「敵」
日本代表のヴァイッド・ハリルホジッチ監督【写真:Getty Images】

 ハリルホジッチ監督が「テクニックのある選手を選んだ」という先発メンバーは、攻撃して点をとって勝つための人選といえる。[4-2-3-1]の2ボランチに長谷部と柴崎、2列目に本田、香川、宇佐美、1トップに岡崎。最大限攻撃的な構成である。後半はこの6人を入れ替え、堅守速攻型のセットも試した。

 先発のセットは10分間で2ゴール、前半で3-0として試合を決めた。個人技も連係も良く、ワールドカップ・アジア2次予選に不安のない仕上がりといえる。

 もっとも2次予選突破にはもともと不安などない。相手のディフェンスラインの背後のスペースが狭くなる前に仕掛ける回数が増え、日本の特徴であるスピードが生きるようになっている。2次予選の相手は最初から引いてしまうかもしれないが、引かれたからといって点がとれなくなる心配はないだろう。

 ボルシア・ドルトムント風の、錐で穴を空けるようなワンタッチ、ツータッチのパスを使っての突破には迫力があった。日本の攻撃力が2次予選で通用するのはわかっている。しかし、ワールドカップで対戦する相手にどこまで通用するのかはこの対戦相手ではわからない。

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